アートの話

アートの効果とは?

アートというと皆さんは美しい絵だったり、クラシック音楽だったりを思い浮かべる方もいらっしゃると思います。

それらによって、心を動かされたり、既存の概念を考え直したりすることもあるでしょう。

アートは作品を通して心に働きかける効果もありますが、アート活動自体が私たちに働きかけるものもあります。

今回は❝アート活動❞に絞ってアートの効果をご紹介したいと思います。

アート活動の効果

不安・恐怖の軽減=リラックス・癒し・カタルシス(浄化)効果

アート活動はそれ自体が癒しの効果があります。

これは、カタルシス効果で心の浄化が行われるためです。

一般的なセラピーやレクレーションの他、福祉の現場でも療育やリハビリに取り入れられています。

やまもと

絶大な効果、即効性の効果はないのだけど、老若男女・障害や病気のあるなしに関わらず、誰にでも侵襲性が少なく効果が発揮されるものと言えるのではないかな

アート活動が嫌!!!・・・という方は別の方法がいいと思うけど・・・

脳全体の活性化=感覚統合up

脳が左脳と右脳に分かれていることは既知のことですが、その詳細は明確になっていません。

しかしながら、現在の脳科学では部分的なはたらきは分かってきています。

感覚や運動動作を担っている部分が分かれていて、発達障害や脳疾患・老化で生じる障害では各々の部分同士のやり取りがうまくいかず、不器用さが生じているそうです。

アート活動は脳の様々な場所を使うので、脳全体を活性化し各々のやり取りを活性化する効果があります。

やまもと

楽しさが加わることで、訓練感を弱める効果もあるね

左脳優位状態の緩和=潜在意識を顕在化・思考の柔軟性up

私たちは脳機能の数パーセントしか使っていないと言われています。

現在、自分が認識している部分は、本来の自分の数パーセントなのかもしれません。

残りの90%以上は潜在意識と言われ、無自覚の部分となります。

その無自覚の部分にはたらきかけやすくするのが右脳です。

アート活動には、この右脳にはたらきかける効果があり、自分の潜在意識とつながりやすくなるといわれています。

やまもと

右脳はアクセル、左脳はブレーキ とも言われているよ

フロー状態に入りやすい=セーフティーゾーンを越えやすい

アート活動は、周りとの同調(アチューメント)を促す作用があると言われています。

アチューメントはマインドフルネスとも言われています。

「今ここ」に集中し、時間が止まったような感覚、あっという間に時間が過ぎた感覚が得られます。

この状態は「フロー状態」と言われていて、このフロー状態により大きな幸福感・充実感を得られます。

やまもと

アートは「心の薬」とも言われているよ

アート活動中・後におすすめの❝言語化❞

アートワークやスケッチ、色遊び、音遊び、リズム遊びなどのアート活動がありますが、いずれも❝わくわくとあそぶ❞ことが大切です。

そうやって心が躍っている状態で、気持ちを言語化してみましょう。

どんなことでも構いません。

この時にでてきた言語は、ご自身がいつもは認識していないことが多いでしょう。

そうやって、ご自身の別の一面を発見する手がかりを得ることができます。

アート活動が苦痛に感じるときは・・・

しかしながら、いつもいつもアート活動ができる人というのは少ないでしょう。

時間的な制限もありますが、気持ちの上で❝今はちょっと・・・❞となることも多いと思います。

もし、わくわくする気持ちが湧きおこらないときは、無理にアートワークをする必要はありません。

  • 好きな音楽を聴く
  • 好きな動画を観る
  • 好きな場所でくつろぐ

こういったことの方が大切です。

心は変化のあるもので、一定ではありません。

様々な効果があるとはいえ、アート活動さえすればいいというものではないです。

そうしたときは、無理にアート活動を行うのではなく、

❝心がわくわくすること❞に焦点を当てて探してみましょう。

心の状態に合わせて、アート活動を取り入れてみてくださいね^^

ABOUT ME
やまもと佳星
アートコーチ・保健師/息子(支援学校生)が不登校となり不安から母と離れられない状態に。息子の癒しと自身のリフレッシュを兼ねて元々好きだったアーツ活動を始める。 【保有資格など】保健師(のべ1万人程の方とお話経験あり)、キットパスアートインストラクター、日本習字初等師範、カラーセラピスト|佳星(かせい)は雅号|一般社団法人こども発達支援研究会機関研究員

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